タックイン99 神戸の老舗ロードスター専門店

関西人にとっては「神戸」というのは特別な響きがあります。オシャレなんです。そしてそれは兵庫県でなく、神戸市でなく、なんとなく西宮周辺から三宮や須磨あたりまでの海側が、「神戸」って感じがするんです。

関東でいうところの「横浜」に近いですね。

どちらも中華街があり、オシャレな若者がにぎわうビーチがあり、街を走るヒトもクルマも洗練されたものが多い。

 

 

 

 

日本の歴史において、大きな港があったおかげで、海外から最先端の情報、ヒト、モノが真っ先に通過していたからでしょう。そのため、そこに住む人たちは色んな面で目が肥えており、故にブランド、ファッションすべてが洗練されたもの集まるのではないかと思っています。

さて、今回のタックイン99さんはまさにそんな雰囲気のショップ。

http://www.tuckin99.com/

ホームページでも全然触れていませんが、設立されて30年以上はたっています。貴多社長はとても控えめな方で、強くアピールされませんが、レースを中心とした知識、ネットワークはとんでもないもので、それをロードスターに集中して還元されています。

 

当社在籍30年クラスの営業マンに聞いても、「そういやオレが入社したときにはすでに前の西宮市内のお店やっておられた!」と改めて驚いていました。4年前に新店舗をめでたくオープンされた際も、「そんな儲かっていないけど、ロードスターが好きやから死ぬまで付き合うことにしたんです」と飄々とされていました。クルマに対する姿勢も生き方もオシャレ。

 

 

もともとロードスター専門店ではなかったようで、ネット検索でもインプレッサなどをされていたことが分かりますが、現在では完全ロードスター専門店です。

今回は、ご依頼をいただいておりましたダッシュひび割れ、劣化が多いロードスターのダッシュマットを打ち合わせさせていただきました。時間が相当かかっており、申し訳ないのですが、どうしても最後の詰めがうまくいかない。

ちなみにこれはS14の型取り。現在AE86、カプチーノも問い合わせがあり、最後の仕上げのミシンの改造待ち状態。製造工場さんと年内なんとかしたいと相談中。

 

一番多い車種はやはり初代のNA系ロードスター。

レース車両の対応からレストア補修作業まで当然なんでも来いです。NAが高騰してきていることもあり、NBも多いそうです。

 

私が個人的に好きなのはデモカーのNCロードスター。貴多社長も「不人気っていわれますけど、実際サーキットで走ると動力性能にビックリしますよ。値段もこなれてきていて、一番おススメな箱はこいつでしょうね」

 

 

新型ND5RCも当然、発売と同時に購入されていました。すでに結構作りこまれており、発売間もないクルマですが、年間販売台数もスタートしてから、徐々に月の販売台数が伸びている脅威の車です。

ジムカーナでは一部クラスで猛威を奮っているようで、貴多社長も、「サーキットで、コーナーでタイムを稼げる車です。」と太鼓判。

 

ロードスターを知り尽くしているんですねえ。

そう、ナンバーはこの位置こそがロードスター!っていうくらい絶妙にオフセットされ、これだけでガラッと印象が変わります。

 

 

 

ステーの長さ、高さ、位置、角度、完璧です。ホームページで販売されておられます。

http://www.tuckin99.com/cate/cate/carid-1_cateid-2_.html

 

 

 

タイヤとホイルとフェンダーの位置が絶妙。本気で走れるようにセッティングしているからこそにじみ出る色気。

 

 

 

 

4世代全てが似ているようでちゃんと個性のあるロードスターたち。

初代は特に古いですから、これからはレストア作業も重要になってきます。ますます、タックインさんという専門店の存在は重要になっていきます。普通の修理屋さんやディーラーではどうしても対応しきれない部分が多いのです。

 

 

古い車は、どこが悪いか診断するために一つの部品をはずすと、パッキンやネジやプラスチック部品がどんどん壊れてしまいます。それは普通のお客さま側からはあまり分からないこと、つまり理解されにくいことで、古い車=お断り、となることも致し方ない部分はあるのです。

そういうときには、こういう専門店さんの存在は非常に強いです。

同時に当社取引のあるファインオートサービスさんなどのような旧車パーツ専門メーカーや、キノクニエンタープライズさんなどの存在は今後ますます重要です。

当社もAE86の部品などを多数開発し、今なおご贔屓いただいているロングセラーです。

http://silkroad-jp.com/portfolio-2/ae86

 

 

 

 

これから更に増える名車たちの高齢化にも対応することが使命だと、おおげさかもしれませんが感じています。

とういことで、とにかくダッシュマット早く開発せねば(汗)